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水目桜瘤杢の環(絡子環) 70mm

水目桜瘤杢の環(絡子環) 70mm

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水目桜瘤杢 ― 「幻の杢」

木材に携わる者の中でも、ごく限られた方のみがその価値を深く理解する――
水目桜瘤杢とは、まさにそうした「知る人ぞ知る」銘木でございます。

このたび、特別なお客様にのみご案内させていただく水目桜の瘤材は、まさに至高。
加工用というよりも、むしろ“蒐集”の対象としてふさわしい、コレクション性の高いお品物となっております。

今回は、大板2枚の貴重な材を用いながらも、極上ランクとしてお出しできるものは、笏わずか4本分。香合にいたってもごく少量にとどまりました。
この材では環ひとつお作りすることさえも難しく、いかに歩留まりの悪い、繊細な銘木であるかをご想像いただけるかと存じます。

水目桜瘤杢の特長を語るうえで、まず真っ先に挙げられるのが、その芸術的な「杢(もく)」です。
緻密にして繊細な鳥眼杢(バーズアイ)、そして虎目や縮杢といった多様な表情が、一つの材の中に現れることさえあります。
それはまるで、木が長い年月をかけて内に秘めてきた景色を一挙に映し出したかのような、圧倒的な存在感です。

次に注目すべきは、「色目(いろめ)」。
水目桜瘤の色味は、穏やかなベージュ系。決して主張しすぎず、それでいて杢の表情を優しく際立たせる。
強すぎる色が杢の陰影をかき消してしまうことがある中で、この材はまさに“杢が映えるための理想的な色目”を備えています。

そして最後は、「艶(つや)」。
この艶こそが、銘木の品格を決定づける最後の要素です。
御蔵島の島桑が“金桑”と称されるのも、山桑にはない深く強い艶ゆえ。
また、屋久杉の中でも光明杢が頂点とされる理由も、そのしっとりとした艶にあります。
水目桜瘤も同様に、表面にわずかに光を当てただけで、静かに、しかし確かにその奥行きを語り始めるような艶をまとっています。

ひとつだけご理解いただきたい点として、どれほど杢の美しい場所であっても、この材には特有の風合いとして“入り皮”が見られます。
しかしそれすらも、この銘木が歩んできた年月の痕跡として、その希少性と個性を引き立てる要素としてご理解いただければ幸いです。

こうした特徴を持つ水目桜瘤杢は、決して大量に生み出せるものではございません。
そのため、すべての作品は一点もの。二つとして同じものは存在いたしません。

どうぞ、この特別な材が持つ静謐な美しさと深い味わいを、お手元でご堪能いただけますように。

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