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御蔵島 島桑の香合 70mm まんじゅう型 1タッチ式
御蔵島 島桑の香合 70mm まんじゅう型 1タッチ式
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御蔵島 島桑について
島桑は、伊豆諸島の御蔵島などに産する桑材で、古くから江戸指物や高級仏壇、茶道具、工芸品の材として珍重されてきた日本の銘木です。
中でも御蔵島の桑は、島桑の中でも特に評価が高く、金色を帯びた美しい色艶から「金桑」とも呼ばれます。切削した直後は黄土色や淡い黄金色を含み、使い込まれるほどに深みを増し、やがて飴色から金褐色へと育っていくのが大きな魅力です。
御蔵島は海に囲まれ、風雨の影響を受ける厳しい環境にあります。その中で長い年月をかけて育った島桑は、年輪が緻密で、硬さと粘りをあわせ持ちます。江戸指物の世界では、桑は硬く粘りがあり欠けにくいため、精緻な細工に向く材として重んじられてきました。特に御蔵島・三宅島産の島桑は最上とされ、入手しにくい材として扱われています。
島桑の魅力は、単なる黄金色だけではありません。見る角度や光の当たり方によって、木肌の奥に細かな光が揺れるように現れます。タクリ杢、玉杢、縮杢などが出ることもあり、杢のある材は特に希少性が高く、作品の価値を大きく高めます。
本品に用いた御蔵島の島桑も、光を受けることで金色の照りが浮かび上がる、美しい木肌を持っています。白い背景ではその輝きが飛びやすく、写真では表現しきれないほど、実物には奥行きのある光沢があります。濃い背景や斜めからの光の中で見ると、島桑特有の金色の揺らぎ、細かな導管の表情、木目の立体感がより鮮明に現れます。
桑は年月とともに色艶が深まり、使うほどに落ち着いた飴色へと育っていく材です。新品の美しさだけでなく、長く手元に置くことで少しずつ表情を変えていくことも、島桑ならではの楽しみです。高級仏壇や東京仏壇にも用いられてきた材であり、祈りの道具や香道具にもふさわしい、静かな品格を備えています。
御蔵島の自然が育んだ黄金の桑。
その希少な木肌と、時間とともに深まる艶を生かして仕立てた香合です。
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