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黒柿の香炉 4寸(120mm)頭八型 特上
黒柿の香炉 4寸(120mm)頭八型 特上
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■ 黒柿という銘木
本作は、極めて希少な銘木として知られる黒柿を用いて制作した香炉です。黒柿は、柿の木の中でもごく限られた個体にのみ現れる特殊な材であり、長い年月を経て形成された黒色の縞や濃淡の変化が最大の特徴です。その出現率は非常に低く、古来より茶道具や工芸品に用いられる高級材として珍重されてきました。
■ 杢目の景色と美しさ
本作に用いられた黒柿には、深い黒の流れと温かみのある黄褐色の地肌が複雑に交錯する、美しい杢が現れています。黒の部分は樹内での成分変化によって生まれたもので、単なる色の違いではなく、自然が生み出した必然の造形です。墨を流したような有機的なラインと、そこに浮かび上がる明るい木肌が、まるで一幅の抽象画のような奥行きを感じさせます。
■ 造形と仕上げ
形状は、低く安定感のある丸みを帯びた造形とし、手にした際の収まりの良さと視覚的な美しさを両立させています。杢の流れが最も美しく見えるよう木取りを行い、どの角度から見ても異なる表情が楽しめる仕上がりとなっています。表面は丁寧に磨き上げられ、しっとりとした艶と滑らかな手触りが、黒柿特有の質感を最大限に引き出しています。
■ 天然オイル仕上げの最高峰品質
仕上げには、天然成分のみで構成された高品質オイルを用いた磨き仕上げを施しています。このオイルは木材内部へ深く浸透し、繊維一本一本を保護しながら、表面に不自然な被膜を形成しないのが大きな特徴です。そのため木本来の呼吸を妨げることなく、自然な艶と透明感のある仕上がりを実現します。
さらに、一般的なオイル仕上げと比べて耐久性・撥水性にも優れ、使い込むほどにしっとりとした質感と深みが増していきます。天然オイル仕上げの中でも最高峰と評価される品質であり、黒柿の持つ複雑な杢と色彩を最も美しく引き出す仕上げです。
■ 銅製落としと伝統技術
内部には、日本のヘラ絞り職人によって一点ずつ成形された銅製の落としを納めています。継ぎ目のない美しい曲面と均一な厚みは、熟練の技術によるものです。銅は熱伝導に優れ、香炉としての実用性にも適しており、使用を重ねることで落ち着いた風合いへと変化していきます。
■ 一点ものとしての価値
黒柿は同じ木から採れたとしても、同一の模様が現れることはありません。本作もまた、自然が長い時間をかけて生み出した唯一無二の景色を宿した一点ものです。銘木の持つ力強さと、日本の手仕事、そして最高品質の天然オイル仕上げが融合した本作は、静かな存在感を湛えながら、使うほどに味わいを深めていきます。香を焚く時間とともに、その奥深い表情をご堪能ください。
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